その夢に出てくるのは決まって母と姉。
執拗に責められて、言い返しても声は届かずすごく悔しい気持ちで目が覚める。
母と姉のことは嫌いじゃなかった。
なのに、そんな夢ばかり見るのは、そういう記憶が多かったからなのではないかと思う。
そんなことばかりじゃなくて楽しいことも嬉しいこともたくさんあった。
だけど、夢で見るような場面も多くあり、一人で抱え込み消化出来ずにいたのだと思う。
それが当たり前になっていたとこもある。
離れて暮らして、初めてうるさく言われなくなり、今までの環境は異常だったのか?と気づきはじめた頃だった。
結婚して家を出て、生活が落ち着き、穏やかな日常を送っているときに、そんな夢を毎晩のように見るようになった。
夢を見ると半日はもやもやとした気持ちで過ごします。
なんだかとても悔しくて悲しい気分に支配されます。
でも、そうして過去と向き合うことで、強烈な感情を伴うそれらの記憶は私の中で冷静に見ることが出来るようになったのだと思う。
こういう事があったと過去を恨むのではなく、こういう事もあったけど今は幸せ。
もう二度とこういう事がないように気をつけようって思えた。
母と姉の言葉は真正面から受け取るのは辞めにして、自分の考えをしっかり持とうと思った。
でも、ここに至るまでは結構旦那の助けがあったと思う。
旦那は私のことを絶対に否定しない人なので、私は結婚してから本当に自分に自信を持ち、自分は間違っていないと思うことが出来た。
以前は、そんな当たり前の考え方すら持たずにいつも自分を否定しながら生きてきた。
それから何年もたつのだけど、母も亡くなり今見る夢はなぜか父の夢。
父は嫌味の塊のような人だった。
今でもかちんとくることはあるけど、以前と比べて優しくなったと感じる。
そこに来て、父の夢。
小さな頃から母よりも父が苦手だった。
なのにだいぶ遅れてくるんだなって思った。
まだまだ夢は続くと思うけど、今思っているのは、父の場合はただ不器用なだけ。
ああいう言い方、ああいう表現でしか自分の意見を伝えることが出来なかったんだと思う。
この年になってやっと父に対する嫌悪感が消えようとしているのかもしれない。
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